横浜美術館にて、下村観山展が開催されているので行ってきました。

下村観山は、明治時代から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。
なお名前が似ている横山大観とは、東京美術学校にて同期だったとのこと。

下村観山は、幼少のころから絵の才能を発揮し、
今回の展覧会では、10歳の時に描かれた絵(水墨画)も展示されていました。

10歳であれだけ描けるなら、絵の才能があると
誰だって思いますわな…。


昔も今もそうですが、やはり才能がある人というのは、
小さい時からその才を発揮させているのだと感じました。

 

 
さて、下村観山はイギリスに留学し、
日本と西洋をマッチングさせた絵画技法を確立させました。
留学前後では、絵に宿る温かさが違うように感じます。

その留学後に描かれた、下村観山の代表作ともいわれる「小倉山」。
百人一首でおなじみの
「小倉山 峰のもみじ葉 心あらば今ひとたびの みゆき待たなむ」を
歌った藤原忠平を描いた屏風も飾られています。

横浜美術館に置かれていた子ども向けの小冊子では、この作品について
「画面の右から左に向かい、大地の線は連続していないが、
この不思議な表現によって、作品の空間がぐっと広がりを増している。
目の前の風景から、豊かな歌の世界へ飛び立とうとする、
忠平の心の動きが伝わってくる」と称しています。



 
 
 
中学生の時に百人一首を勉強しましたが、その時は暗記して
終わってしまいました。

暗記だけではなく、その歌に込められた思いや絵等も
教えてもらったほうが大切だよなぁと、
こういう芸術を観るたび、つどつど感じるのでした。 


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【横浜美術館・下村観山展】
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2013/kanzan/

【KIRIN ~美の巨人たち~】
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/101113/

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